この記事は、Mackerel アドベントカレンダー(全部CRE)の22日目の記事です。
いよいよネタも尽きてきたので、今日は本当にライトなネタです。
先日、MackerelプロダクトオーナーのSongmuさんがex-KAYAC Advent Calendar 2018に向けてこんな記事を書かれていました。
その中で、MackerelのMVVについて触れられています。 そのまま引用します。
- ミッション
- 「クラウド監視サービスを提供し、世のエンジニアの開発・運用プロセスを革新する」
- ビジョン
- DevOps中核サービスのデファクトとして進化しつづける
- サービス監視・運用の価値を高め、面白くする
- 顧客のサービス成長を加速させる
- バリューズ
このビジョンのおもしろいところ、というか個人的に興味が惹かれているところは、Mackerelが冠としては「サーバー監視ツール」でありながら、バリューの中には「devops」というカルチャーについてのエッセンスが含まれていることです。
このことが気になってしょうがないので、最近はそればっかり考えているような気がします。 あまりさっと本質にたどり着ける器用な人間ではないので、いろいろな本や社内外の事例などをみたり、先輩に教えを請いながら右往左往して少しずつ頭の中に絵が描かれていっているという具合です。
ちょっと調べてアウトプットして、数日後何かを学んで見直すと、全然わかってないじゃん!というのを繰り返す日々。こういうのは楽しい。
Mackerleで、devopsを根付かせるっていったい何をどうやったらいいんだろう?というのはMackerelチームにいながらもいつも考えている課題です。
これを考えていくためには、いろいろ勉強する必要があるなあと感じています。
とはいえ、まずはdevopsそのものから。
Effective DevOps ―4本柱による持続可能な組織文化の育て方
- 作者: Jennifer Davis,Ryn Daniels,吉羽龍太郎,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2018/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: レン・バス,インゴ・ウェーバー,リーミン・チュー,長尾高弘
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2016/06/15
- メディア: 単行本
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ツールについて、カルチャーについて、いろいろな切り口があります。 先日Mackerel Drinkupを開催した際には、参加者の方と「devopsは変更に関する意思決定を早く、効果的にする手法」ということではないか、というは会話したりしていました。よりよい変更であること、それがはやくできる、ということはdevopsにとって重要なキーワードになりそうです。すごく印象に残りました。
SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム
- 作者: 澤田武男,関根達夫,細川一茂,矢吹大輔,Betsy Beyer,Chris Jones,Jennifer Petoff,Niall Richard Murphy,Sky株式会社玉川竜司
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/08/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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SRE本は今運用ということについて考えるときに非常に学びの多い書籍です。 信頼性を高めるのではなく、コントロールする、という考え方が新鮮です。devopsということとSREということがどういった関わりをもつか、ということについてはまだまだ私の中で整理ができていないですが、「SREはdevopsを実現する具体的な手法のひとつ」とおっしゃられていた人もいるので、どちらも合わせて勉強していきたい概念です。
最近、私はMackerelでの運用設計のベストプラクティスをどうやってつくったらどうかということについてもずっと考えていて、そのための、特にモニタリングとインシデント対応については以下の本を参考にしています。
- 作者: 馬場俊彰(ハートビーツ)
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2014/12/27
- メディア: Kindle版
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ソフトウェアエンジニアのための ITインフラ監視[実践]入門 (Software Design plus)
- 作者: 斎藤祐一郎
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/01/16
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どちらも私の前職の先輩方々の教えです。
そして、いよいよ発売される以下の本も非常に楽しみにしています。
- 作者: Mike Julian,松浦隼人
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2019/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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CREをしていて思うのは、本当にMackerelのユーザにはいろいろな人や企業がおられるな、ということです。
オンプレを運用されているところもあれば、クラウドに移行中のところもあり、クラウドを使いこなし、次はマイクロサービスをうまく運用していくことに目を向けられているところもあります。
devopsの文化に関するところついても、1つのチームで開発からインフラまですべてを見ているところもあれば、開発チームとインフラチームが別個に動いているところ、SREsがいるところ、それぞれの形態のチームが混在しているところ。様々です。
運用設計といっても、何がベストプラクティスになるのかは、こういったシステムや組織の状況によってきっと異なると思っています。
それぞれのユーザの方がどんなフェーズにおられて、今後どういう組織や運用を目指されているのか。 どんな段階を経て、その目指す姿に近づいていくのか。Mackerelというツールやチームがその変化に対していったいどんなお手伝いができるのかというのが、気になってしょうがいない今日この頃です。しかしまずは勉強ですね。
まだこのあたりのことについてきちんと自分なりのアウトプットできるところまで整理できていないので、来年またアウトプットできたらいいなと思います。
ネタがつきたといいながら、結果、来年の抱負のようなエントリーになったなあ。